海藻が原料として作られている凝固剤のアガーと粉寒天。
寒天やゼリーを簡単に作ることができるので 暑くなるとよくゼリーや寒天を作って食べます。
ゼリーを作る時はゼラチンを使う事が多いですが、私は常温で固まるアガーで作るゼリーの方が簡単なので好きです。
アガーと寒天は同じように海藻が原料として作られて 常温で凝固する便利な凝固剤ですが、寒天とゼリーの作り方と出来上がり具合は少し違います。
アガーと粉寒天の違いを比べてみました。
イナアガーL | 粉寒天 | |
原料 | カラギーナンという海藻やローカストビーンガムというマメ科の種子の抽出物 | テングサ・オゴノリなどの紅藻類 |
凝固温度 | 35~40℃ | 40~45℃ |
溶ける温度 | 90℃以上 | 90℃以上 |
凝固後の溶ける温度 | 60℃以上。常温で溶けない | 70℃以上。常温で溶けない。 |
色 | 無色透明 | 白濁 |
特徴 | 寒天よりも透明度が高い。プルッとしたやわらかめの食感。無味無臭。 | アガーよりも凝固力が高い。弾力はなく、しっかりと固まる固めの食感。食物繊維が豊富。 |
作り方 | アガーがダマになりやすいのでアガーと砂糖を先に混ぜてから水を加える。 | 水に粉寒天を溶かしてから 加熱。酸味がある食品とまぜる時は寒天のあら熱がとれてから加える。 |
左・・イナアガーLで作ったゼリー 右・・粉寒天
生クリームと水の分量は同じで イナアガーL 9g 粉寒天 4gで作りました。
(かんてんぱぱのイナアガーLと粉末寒天です。)
寒天はしっかりと硬く凝固するので バラのシリコン型の容器でも きれいなバラの形に出来上がります。
アガーと寒天をおなじ容器で固めると 容器から取り出した時にアガーは柔らかいので横に広がり、寒天は固いので容器の形どおりの出来上がりです。
上から見比べると 随分と大きさが違って見えますね。
ゼリーも寒天も味はどちらも美味しいです。
食感の違いで イナアガーLを使用するか 粉末寒天を使用するかを決めてくださいね。